親子の悩み、夫婦の悩み

生理的に苦手と思っている食べ物が食べられるきっかけは何でしょう?

①人の勧めに従って一度だけでも食べてみる。

②もしくは、何度も少しずつトライして慣れていく。

①の場合は食べたくない、美味しくない、苦手、嫌い、という生理的感情を無視して口にしてみる。

②の場合は、日々少しずつ一進一退しながら食べることに慣らしていく。

でも①のやり方の場合は、口にしてみてやっぱり口に合わないとなれば、次にまたそれを食べることとは遠のいてしまうでしょう。

それより、どうして苦手と感じるのか、何が苦手なのかを知ることで、調理方法を工夫することも出来るでしょうし、その食べ物を食べると何がいいのか、という効能をよく知ることでも、それなら…となるかもしれません。

他にも例えば、どんな農家さんがどんな思いで作っておられるとか、何かその食べ物がどうやって作られたかなど、より深く知ることによって、食べてみようかなという気持ちにもなりやすいのではないでしょうか。

 

さて、親と合わない、子供と合わない、ご夫婦と合わない、色々な人間関係の悩みを抱えている人は多くいると思います。
特に近しい関係であればあるほど難しさも感じやすいものでしょう。

でも生理的に苦手な食べ物に対する今の話を、人間関係に置き換えて考えてみてはどうでしょうか?

その人にもその人の重ねてきた経験があり、その人にしか見えない苦労もあり、今の自分が知らない良さも持ち合わせていることに気付けるかもしれません。

 

苦手だから食べない、でなはく、調理方法を変えてトライしてみれば、食の楽しみが広がることでしょう。

世の中にたくさんの人間がいる中で、一生のうち知り合える人はそのうちのどれぐらいでしょうか?

それを考えるとやっぱり合わないから離れる、ではせっかくの可能性やチャンスを自ら潰してしまっていると言えると思えます。