誰だって、そんなふうに考えられたら苦労は無い、という、自分でも嫌になるような思考の癖はあるのかもしれない。
私は中学生の頃、人のことを責めたり、不満に思うと、それは病気や怪我の形で自分に返ってくるということを聞いて気を付けていたことが、ずっと今までの苦労の無い人生につながっていると思っている。
常に自分の身に降りかかる不幸につなげたくない思いから、不満や怒りの感情は短く切り替える。
そんな習慣を学生時代からつけさせてもらえたことは本当に母に感謝している。
それでも同じ話を知っていても、母はやっぱりそれまでの積み重ねがあるから、なかなか怒りの感情、不満の感情が手放せなくて苦労して、自分のことをダメだと責めていた。
それが気学に出会って、吉方を取るということに出会って、やっと変わることが出来たとつくづく言う。
方位という実際の行動を起こすことで心の方位、心の向きを変えていける。
引っ越しの吉方が取れれば一番いいけれど、私自身、持ち家で引っ越しは考えられなかったし、家族を家に残して自分だけ仮吉方も無理だと思っていた。
でも毎日日盤吉方取りを続けるうちに、だんだんそのチャンスが出てくる。
変えられない、と思っていることも吉方へと動いていくことで変えていける。
母ももっと早く知っていたら、といつも言っている。
母には、今だから、今までの苦労があったから母にはきっと今がタイミングだったんだよ、とは言うけれど、やっぱり早く知っておきたかっただろうとも思う。
私は中学のときに知った話のおかげで人生随分楽に生きられたと思えるけれど、気学を学んでみたら、やっぱり私の知っていた話も少し違うと感じる。
今の気学の話はもっと理論的で今まで当たり前に思っていた出来事の意味がわかるから正しい方法にしようと簡単に納得できる。
気学というと占い的に感じるかもしれないけれど、易経というとビジネスマンも使うような学問的なイメージがあるかもしれない。
気学と易経は切り離せない同じ孔子が文書化した生き方の知恵。
でもそういう古くからあった生き方の根幹になるような話を、妊娠中の親になる大事な時期に聞くことも無かったし、子育てする中でも聞く機会が無かったし、学生時代学校の中でも私は残念ながらそういう学びは得てこなかった。
気学は心の学びだけでなく、方位の作用も学んで実行するから、しっかり変化につながっていく。
心に揺らがない一つの根幹が出来れば、あとは生きるのが本当に楽になる。
気学の学びはうちの家族を本当に変えてくれた。