試される

今年は一白中宮。

一白水星は、陰中の陽といって、三つの爻で構成される易卦の形が、中央に陽で、上下の陰が挟むような形になっている。

うまくいかない、苦労の中で、自分の意思は何なのか、自分のやりたいことは何なのか、周囲で何が起ころうが、自分の気持ちは確かなものなのか、ものすごく問われている。

一白の人の強さってこういうことなんだ、ということを経験させてもらえることも一白の年ならでは。

一白の年が始まり2か月目。

今月は七赤中宮。

七赤金星は引退、悦び、という意味があるけれど、太陽が沈み、夜に切り替わるところ。

でも太陽は別に消えたりはしていない。

例えば人が仕事を辞めるとき、その人の人生そのものが終わるわけではない。

何かが終わっても、自分の気持ちの持ちようで世界はまったく変わった見え方をする。

七赤金星の先天上位は一白水星。

濁流に流されることも、傷つけられることも、何が起こっても、本来の自分がそれに揺らされなければよいだけであり、それすら変化と悦べるようになればどれだけ生きていること自体が楽しいか、ということを教えてくれる月。

その生きる悦びに気付けて次に進むから、来月の大きな流れの中でも揺らがない核が出来る。

今月生きることの本質について掘り下げた分だけ、来月できる核は充実したものになる。