今日は五黄中宮。
五黄土星には壊滅という意味があります。
災害で壊滅状態のニュースを見ると、本当に常に今出来ることを出来る限りやっていかないといけないと気づかされるし、日常は当たり前じゃないことにも気づかされます。
蛇口から水が出るのも当たり前ではない。
世界の中には飢餓に苦しむ子供たちなどの存在があることは知ってはいても、やはり身近には感じられていなかった。
水を一つ飲むのにも苦労している人が、すぐ身近にいることで、初めて他人事ではないと気づくおろかさ。
NHKでやっていた大江戸の特集番組では、何度もあった大火事の中で、江戸の人たちは逃げ出すときには潔くすぐに家を壊して火事を食い止められるよう、タンスなども持たず、身軽に逃げ出せるよう、物を多く持たない暮らしをしていたのだとか。
命が大事。命優先。
そのために暮らしはどうすればいいのか。
何が必要なのか。
五黄土星は壊滅の星であり、愛の星。
災害は辛い。
ありがたいものではない。
でもそのおかげで暮らし方を見直すきっかけを与えてくれることも多い。
江戸の人は火事の中で笑っていたのだとか。
当時、消防車もない、火事を有効に消す科学薬品のようなものも無い時代。
でも何が燃えても命さえあれば何とかなる。
実際江戸の町は火事のたびに復興景気に沸き、成長していったのだとか。
また宵越しの金を持たない、というのは、遊び人の、良い意味を持たない言葉だと思っていたけれど、宵越しのお金を持つことより、みんなで火事に遭った後を想定して、すぐに家を建てられるように木場に材木をストックしておいたり、半年分もの米を備蓄したりと、町全体で防災を考え、物を多く持たなくても歌舞伎や浮世絵など今を楽しみ、困難に遭えば、みんなで協力して前に進む。
そんな時代の人間たちのDNAは自分達の中にもあるはず。
時代は繰り返される。
東南海地震のこともあるし、これから本当に、これでもかという災害は起こってくるのかもしれない。
そのとき、江戸の人達が粋な生き方で乗り越えてきたように、今のみんなにも出来るのかどうか。
…ではなく、やるしかない。
江戸の人たちよりもっと時間を経た分の教訓を活かしてより良い形で。
転んでもタダでは起きない、なんて言葉もあるけれど、本当に転んだことからしか学べないものはあるはず。
すべての経験を次へとつなげること。
そして今は当たり前ではない。
一瞬一瞬を大事に過ごすことに改めて気づかせてもらえた。